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誰でも簡単にできる!3Dプリントでフィギュアを作ってみよう(前編)

2019.07.18

誰でも簡単にできる!3Dプリントでフィギュアを作ってみよう(前編)

こんにちは。マッチョさんです。

突然ですが、マッチョさんはときどきスペイン語の勉強をしています。

先日覚えたフレーズに “Muero de Kawaii”(ムエロ デ カワイイ)

というものがありました。

これは「可愛すぎて死んじゃう」という意味らしいです。なるほど、使えますねこれは。

 

というわけで今回は、巷の3Dプリントサービス「DMM.make 3Dプリント」を利用して

Magica Voxel(マジカボクセル)で作ったカワイイカワイイ3Dモデルたちで

フィギュアを作る方法をご紹介します。

3Dプリントサービスを利用すれば、初心者の方でも比較的簡単に

自分が作ったモデルでフィギュアを作ることができるのでオススメです。

今回は、3Dプリント初心者だったマッチョさんがBitSummit 7 Spritsで「忘れないで、おとなになっても。」の

主人公ミナトのフィギュアを展示するために、実際に用いた方法をお伝えします。

主人公ミナト。このフィギュアを作りました。

 

結構内容が盛りだくさんなので、

・前編:3Dプリントの概要(この記事)

・後編:実際の制作工程

の二つに分けようと思います。

皆さんも3Dモデルたちでフィギュアを作って、muero de kawaii(ムエロ デ カワイイ)してみましょう〜!

3Dプリントするために

まずはじめに今回必要なものは以下の3点です。

3Dのモデルを作るソフト&モデル

利用する3Dプリントサービス

お金

それぞれについて説明をしていきます。

 

①3Dのモデルを作るソフト&モデル

モデルはMagica Voxelを使って作成しました。バージョンはMagica Voxel 0.99.1 alphaです。

(最新のバージョンは新しい機能がたくさんありますので、そちらを使って見ても良いと思います!)

3Dモデル製作の参考記事はこちら↓

【第1回Voxelアート】MagicaVoxelとは? 動画でも紹介!

【第2回Voxelアート】お気に入りの駅員さんを作ろう

Magica Voxel は単にモデルを作って遊ぶのみならず、3Dプリンタ用のデータを出力することが可能です。

(データ形式などの詳しいことは後編の製作工程でお伝えします。)

Magica Voxelは一つのモデルのサイズ上限が126 x 126 x 126 voxと決まっているのですが、

この「vox」というのはツブ一つ分のことで、

データを実寸にしたときに1ツブがちょうど1立法ミリメートルの大きさになっています。

例えば上のモデルだと高さが13ツブ分なので、このまま3Dプリントすると1.3cmの高さのフィギュアになります。

つまりMagica Voxelのソフトのみでモデルを作るとなると、一辺の上限が12.6cmのモデルになるということです。

今回製作したフィギュアの大きさは想定が大体12cm程度だったため、

特に他のソフトでモデルを編集することなくMagica Voxelのみで用意できました。

もし12.6cmを超える大きさにしたい場合は、他のソフトなどを使いモデルを拡大したり

いくつかのファイルを結合させたりする必要があります。

しかし、大きいサイズで作りたい場合はこの後の②と③の項目が関係してきて、なかなか厄介なのです。

 

②利用する3Dプリントサービス

今回利用した3DプリントサービスはDMM.makeの3Dプリントサービスです。

なぜこのサービスを利用したかというと、

・見積もりが自動なので楽

・データを編集して差し替えるのが楽

・値段が比較的安価

などなど、メリットが多かったのです。

他にも3Dプリントサービスはありますが、見積もりを取る際のやりとりに時間がかかることや、

データを後から編集してしまうと再度見積もりに時間がかかる、値段が高価、などなど…。

そういった事情もありましたので、

DMM.makeの3Dプリントサービスを使ってみると、確かに初心者でも簡単で扱いやすいなと感じられました。

一方でDMMの3Dプリントサービスにもデメリットはあります。

例えばデータがきちんとプリントできるものかどうかは自分で確認しなければなりません。

他の3Dプリントサービスではデータの検証や、大きさの変更等の面倒を見てくれるところがあります。

他社の値段が少し高価なのはそういったサービスが含まれるのも影響しているのかもしれませんね。

 

③お金

実際にDMM.makeの3Dプリントサービスで作ったフィギュアが以下のものです。

大きさを比べるためにマッチョさんの調整豆乳を置いてみました

 

値段は全高12cmほどでお値段は¥35,610です。

このモデルの素材はフルカラー石膏です。

フルカラー石膏の特徴はカラーでありながら少し安価な素材である点です。

強度は低めなので、落としたりすると粉々になると思いますが、

強度が高めのフルカラープラスチックはもっと高価で、

同じ大きさのモデルでも値段が¥52,009とかなり違います。

とはいえ、高さが12cmほどでこの値段とは、個人で製作する場合そんなにたくさん簡単には作れませんよね?

3Dプリントサービスの大きな課題がこの高い金額にあると思っています。

無地のものなど素材によってはもっと安価に作れるものもありますが、フルカラーで作る場合は

金額がかなり高めになります。

実際に私が個人的にDMMで作ったマッチョさんフィギュアは、高さ5cmほどのフルカラープラスチックですが、

一体¥4,336しました。二体で10000円弱です!高級おもちゃです。

モニターの上に座らせるために、強度のあるフルカラープラスチックで作りました。結局なんだか心配になり、マッチョさんフィギュアは今はお家にいます。

 

そのため、あまり大きなフィギュアを作るのは金額的に容易なことではありません。

かといって小さすぎると、例えば石膏は薄い形に向いていないので製作ができなかったりもします。

フィギュアを作るときは自分の作りたい完成図をイメージして、

モデルの形を工夫したり、素材の適正を見極めたりしてお財布と相談しながら作る必要があるのです。

マッチョさんフィギュアのように5cmほどの高さであれば、

強度のあるフルカラープラスチックで中身が詰まっていても¥5,000くらいで作ることができますので、

このくらいの大きさから始めてみてはいかがでしょうか?

 

 

まとめ

以上Magica Voxel でモデルを作り、DMM.makeで3Dプリントすることについて説明しました。

次回は実際の製作工程を細かく説明していければなと思います。

ぜひ後編もご覧になって、フィギュア製作のヒントにしてみてください。

それでは最後まで読んでいただき誠にありがとうございました。

 

 

この記事は1年以上前の記事で内容が古くなっている場合があります。

マッチョさん

マッチョさん

デザイナーのマッチョさんです。

好きなものはマッチョとラテン圏の音楽。
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