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『忘れないで、おとなになっても。』街並みに隠された秘密?
2020.08.21
みなさんこんにちは。Youtuberさんたちのサムネに憧れて、ちょっと大仰なそれっぽい画像を作ってみました。デザイナーのマッチョさんです。
最近少しずつムシムシした陽気になってきましたね。そのうち暑い夏がやって来るでしょう。
そんな夏を舞台にしたGAGEXのアプリ作品が「忘れないで、おとなになっても。」です。
本作品は、先日行われたGoogle Playの「Indie Games Festival 2020」でトップ3ならびに特別賞を受賞いたしました。(詳しくはコチラ)
今回の記事ではその「忘れないで、おとなになっても。」に登場するマップにスポットライトを当て、
物語の舞台となる加賀美町(かがみちょう)の街並みに隠された、制作陣のこだわりポイントやトリビアをご紹介します。
はじめに
「忘れないで、おとなになっても。」は2020年2月26日にリリースされたスマートフォン・タブレット向けのアプリです。物語は、舞台となる加賀美町という町で、とある少年が自分の未来を取り戻すために冒険をしながらストーリを進めていくものです。
ボクセルベースでできた街並みを、夏を感じながら探索できるシネマティック・アドベンチャーゲームとなっています。
※ここから具体的なマップやストーリーの内容に触れていきます。まだプレイしていない方はネタバレになる可能性がありますので、ご注意ください!プレイする方はコチラからダウンロードできます※
街並みのポイント
「忘れないで、おとなになっても。」にはマップが複数存在しますが、マップの種類は大きく分けて2種類あります。それは「現代」のマップか「過去」のマップかということです。
主人公ミナトは自分の未来を変えるために、現代から過去の加賀美町へとタイムスリップすることになりますが、その際に現代・過去をそれぞれより感じられるようにとこだわったポイントがいくつかあります。
マップに隠されたポイントをご紹介
現代の加賀美町
まずは現代の加賀美町からご紹介!
①コンビニ
現代の代名詞とも言われるコンビニ。加賀美町にもコンビニが存在します。
今では欠かすことのできないコンビニですが、33年前ともなるとそんなにどこにでもあるものではなかったはずです。
実際にコンビニが近くにあるとほっとする方も多いのではないでしょうか。まさに現代の象徴の一つであり、当たり前のように生活に根ざした存在ですよね。
加賀美町2丁目にあるコンビニは、あれ?なんとなく見たことあるねこのコンビニ、という気分にさせてくれるコンビニチェーン店です。
②ラーメン屋
加賀美町にあるラーメン屋。いわゆるなんとか系の、現代式ラーメン屋さんです。
これも現代の象徴の一つとして作成したものです。
制作スタッフのお気に入りポイントは看板にある大きなラーメンの絵で、このラーメン屋の制作時にはラーメンの画像を見すぎたためラーメンを食べたくなる呪いにかかったそうです。
③交番
いざという時になくてはならないのが交番です。
おまわりさんが街の安全を見守るこの加賀美町の交番は、過去と現在で少し外観に変化が出ています。
左の写真が過去の交番で、右が現代の交番です。
お分かりでしょうか?
そう!交番の上の方に、ローマ字で「KOBAN」!と書かれています。
近年、日本の交番という制度が諸外国でも共通認識として広まりつつあり、「KOBAN」というワードが一般化されてきているそうです。
そのため最近では、外国の方が見てもすぐに何の施設かわかるように交番に「KOBAN」というローマ字の表記をつけるようになっているのだとか。
加賀美町の交番も、現代ではグローバル化の波に乗っているのです。
過去の加賀美町
続いて過去の加賀美町の街並みをご紹介!
①駄菓子屋の横の空き地
駄菓子屋の横には空き地があり、土管が置いてあったりビールケースが置いてあったりと、
絶対に子どもたちが遊ぶであろう場所になっています。こういうところで遊ぶの好きなんですよね、子どもの時って…。
この空き地にある土管、実は画像のようにプレイヤーが中を通って遊ぶことができるんです。(ド◯えもんでよく見るあの光景ですね!)
今どき土管のある空き地なんて存在するのでしょうか?そもそも遊んでいいような空き地というのがもう都市伝説的な存在ですね(笑)
駄菓子屋つながりで言えば、駄菓子屋の横にある犬小屋。
ここにはたまに犬がいたりします。実はこの犬小屋、よく見ると文字が書いてあるのです。
おわかりでしょうか。赤い枠線で囲っているところに「くつ下」と書いてあります。
元々この犬小屋はくつ下という名前のワンチャンのためのものだったようですね。
②加賀美町にある食堂、おでん屋
加賀美町にある食堂、実は登場するのは「忘れないで、おとなになっても。」が初めてではありません。
GAGEXの別作品「思い出の食堂物語」でもこの食堂にそっくりな食堂が登場しています。
また、加賀美町で屋台をやっているおでん屋さん、実は「おでん屋人情物語」というシリーズに登場する主人公のおじさんに似ていると思いませんか?
まるで世界線を超えてきたかのような別作品の要素も、GAGEXゲーム作品をプレイする方に楽しんでもらうために入れてみたものです。気づいた方はいらっしゃるでしょうか?
③スナック「おもいで」
最後にご紹介するのは加賀美町の隣町にある繁華街、その奥にあるスナック「おもいで」です。
これは物語の中では重要な場所のうちの一つです。
なぜスナック「おもいで」の店名は「おもいで」なのでしょうか。
誰にもきっと、心の中に良かった頃のおもいでがある。そんな忘れられないはずの遠い良き日々のことを、登場人物の誰かが想って付けたのかもしれません。
この店名への具体的な言及は作中にはありませんが、ストーリーをプレイすればこのお店について知ることができます。お店にまつわる人物やそのお話を見れば、何か思い当たる節があるかもしれません。
ぜひプレイして、なぜこの店名なのか、誰が付けたのかなど、自分なりの解釈をして楽しんでいただけたらなと思います。
終わりに
というわけで今回は「忘れないで、おとなになっても。」の舞台となる加賀美町の、街並みに隠された製作陣のこだわりポイントをご紹介いたしました。
実際のマップを探索すると他にも色々な建物や風景を楽しむことができます。ぜひプレイして見てみてくださいね。
それではまた次回お会いしましょう!
ありがとうございました。